2014年2月6日木曜日

森田志保企画・主演の短編映画
「GRAVITACIÓN」完成


 フラメンコ舞踊家・森田志保と、写真家・高木由利子による共同作品、短編映画「GRAVITACIÓN」が完成し、2月1・2日、セルバンテス文化センター東京(麹町)のオーディトリアムで上演された。提供はソニア・ジョーンズ。

 フラメンコが持つ普遍的なものを様々な形で表現している森田さん。彼女がフラメンコを別の視点で捉え、それを高木さんが独自の美意識で切り取り、「スティルムービー」という手法を用いて表現した。
 撮影地はスペイン領カナリア諸島ランサローテ。この撮影のために特別にデザイン、製作された衣装も見どころの一つ。
 上演後の挨拶で、高木さんは「この映画を見て頂き、観た方の五感のどこかに刺激を与えられたなら、とても幸せ」と話し、森田さんは「いろいろな人との出会いがあり、素晴らしい人たちの力が集結してこの日を迎えられました」と映画製作に関わった全てのスタッフに感謝の気持ちを示した。
 ソニア・ジョーンズの村松尚之代表は「日本人にとってフラメンコは異物。その異物をとり込み、貝の中から真珠をとり出せないかと思った」と製作への動機を語った。
 今のところ一般公開の予定はなく、映画祭への出品を予定している。(取材・恒川彰子)